自然林再生度を評価するための指標・基準の開発
自然林を再生させることは、持続的に森林を管理するための必須条件の1つです。このための手法として、木々の相対密度が森林再生の度合いを測る効果的な指標と成り得ることが知られています。しかし、木々の空間分布といった情報も評価しなければならい貴重な森林資源を管理するためには、本手法では不十分です。自然再生した異なる木々の立地条件や立地指向も自然林再生の成功に大きく影響します。私たちは、そのような重要な情報を査定、保存し、統計的に分析するために、費用効果の高い手法論の開発をおこなっています。
森林攪乱の影響や範囲の評価
日本の本州でのブナ科の木々の大量死を引き起こす立ち枯れ病といった森林攪乱の影響や範囲を評価するために、フィールド調査とリモートセンシングデータを組み込んだ新しい統計手法を開発しています。異なる尺度(例えば、木立や個々の木の分布)で森林や木々の空間的特徴を調査することにより、究極的には森林の空間モデリングにおいて用いられる調査手法や手順を改良することを目指しています。これにより、より正確な森林の成長モデルを作ることができ、立ち枯れ病や他の進行性の攪乱の拡大をより良く予測することができます。